お手入れについて
自然の材木のまま、何の処理もしないで高い耐久性
メンテナンスもほとんど必要ありません
高い耐久性のユーカリは定期的な薬品塗布などをしなくても50~100年もちます。
もちろん、最初から薬剤処理などもしませんから人にもペットにも安心安全です。
天然木ですので、有害な紫外線も軽減してくれます。
そして、基本のお手入れはデッキブラシだけでOKです。
通常のお手入れ
繊維が木目に入った(ささくれ)
※撮影用に現象を再現したものです。
【汚れの原因】
・砂埃、排気ガス、水アカ等
【対処方法】
・デッキブラシやタワシ(できれば植物性のもの)で洗い流してください。
油性の汚れは石けんで汚れを落としてから、水で洗い流します。
【注意】
・濡れた雑巾、モップの使用は避けてください。
繊維が木目を起こしささくれの原因となります。(写真参照)
ワックスは滑りやすくなるので使用しないでください。
アク(渋、タンニン、茶色水)のクリーニング方法
アクの原因 ※説明のため現象を再現しています
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①降雨によりアク(渋、タンニン)が流出&酸化して茶色水が出ます。
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②市販の漂白剤をかけます。
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③しばらくすると、アクが消えてきます。
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④おおかた消えてきたら、水とたわしで漂白剤を洗い流します。
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⑤洗い流した後の様子。流出したアクとの比較。
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※アク(渋、タンニン)は天然成分で柿渋、茶渋同様に無害です。
退色変化
10年経過したユーカリ木材
再研磨しました。
【退色の原因】
・紫外線
※有害な紫外線を吸収するため、天然木はすべて退色します。自然素材である証拠です。
この退色した状態を「シルバーグレー(銀鼠色)」と呼び、渋みの出たこの状態の愛好者も多くいます。
【対処方法】
・再研磨、あるいは市販のカラーオイルステインを塗布することにより見た目の美しさを再現することができます。
※退色している層は1mm以下ですので品質には影響ありません。
【注意】
・ペンキ等の皮膜性塗料の使用は避けてください。木の呼吸を抑え、性能を低下させます。
※経年変化により、やむを得ず生じた「木目の浮き」「ささくれ」は100-240番程度の紙ヤスリで削り落としてください。放置しますとケガの原因になります。
※「アサヒペン水性ガーデン用カラー」を研磨せず、退色木地にそのまま塗布しました。
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【専門的手入れ】長期間処理なしの状態
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【専門的手入れ】再研磨+洗浄
市販の塗料でお手入れする場合
必ず「ステイン」をお使いください。ペンキなどの皮膜性塗料を塗布しますと、木の呼吸を止めてしまうため割れたり、反ったりする原因になります。また、何よりも木目をつぶしてしまうためユーカリのようなハードウッド(硬木)は、まるで金属のような仕上がりになってしまいます。
ユーカリ材は密度が高いため新品の時には塗料が密着しにくいのですが、数年間ご使用されると経年変化により塗料がのりやすくなります。
再塗装前には必ず上記のように水等できれいに洗ってから塗布してください。
※写真はステイン系の塗料を使い、お客様でお手入れした例です。
ユーカリデッキ&パーゴラ17年経過のメンテナンス
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17年経過したウッドデッキ
納品してから17年後のウッドデッキです。
17年分の汚れが蓄積されて、日が当たりづらいところは苔が生えています。 -
デッキブラシで掃除
きれいにしたい部分にしっかりと水を撒いて、デッキブラシで汚れた部分から全体を洗っていきます。
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自然乾燥
掃除が終わり自然乾燥させるときれいなシルバーグレーに変わります。
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仕上げにステイン
最後にステイン系塗料を使い、これでお手入れ完了です。